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UK

産業革命の頃から食べられているイギリスの伝統的な朝ごはん「フルブレックファスト」。インゲン豆をトマトソースで煮たベイクドビーンズ、スクランブルエッグ、小麦粉が入った柔らかめのソーセージ、揚げたフライドブレッドとジャガイモのハッシュブラウン、当時の衛生状態から火を通すことが伝統的に残っているトマトとマッシュルームといった定番のメニューが一つのお皿に並びます。イギリスの小説家サマセット・モームが「イギリスで美味しい食事がしたければ、1日に3回朝ごはんを食べればいい」という言葉を残したほど、美味しくて充実した朝ごはんメニューです。

 

フルブレックファストはもともとは貴族が食べていた朝ごはんでしたが、産業革命の頃に朝ごはんぐらいはしっかり食べたいという労働者に人気となったことで一般の人たちにも食べられるようになりました。今ではゆっくりできる週末の朝に食べられることが多く、カフェやパブでは週末の朝に限らずいつでも食べることが出来ます。

イギリスはイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つの国から成る島国です。暖流と偏西風のおかげで緯度の割に冬は暖かく、夏も冷涼な気候。一年を通して緑に覆われていて、国土の3割が農地、5割が牧草地です。

​イギリスの料理はシンプルな調理方法のものが多く、共働きの家庭が多かったり、質素倹約を良しとする宗教的な感覚が根底にあるようです。

協力

英国大使館

USA

USA

アメリカの朝ごはんは、ホイップバターがのったバターミルクパンケーキ、カリカリのベーコン、ジャガイモをソテーしたホームフライ、目玉焼きがのったワンプレートメニューです。アメリカの家庭ではもちろん、カフェやダイナーでも食べられている人気の朝ごはんメニューです。パンケーキにはもちろん、ベーコンにもメープルシロップをたっぷりかけるアメリカンスタイルでお召し上がりください!

平日の朝は家族が揃って食べることはあまりなく、子供は一人で用意することができるシリアル類、大人はコーヒーやオレンジジュースとトーストやベーグルにクリームチーズなどを塗ったりしたものを、各々が時間のある時に食べます。一方で、週末には家族揃ってまたは友達を誘ってブランチを食べにカフェやダイナーに行くことが多く、トーストやパンケーキ、オムレツやハッシュブラウン、あるいはフライドチキンとワッフルがワンプレートになったフライドチキン・アンド・ワッフルズなどを選んで食べます。

協力

Julia Rawnsley

Taiwan

Taiwan

台湾では朝ごはんも外で食べるのが一般的。街には朝ごはん専門店もあって、人それぞれ好みの朝ごはんを選んで食べます。中でも人気の3品を1プレートの朝ごはんにしました。まず、豆乳のスープ「鹹豆漿(シェンドウジャン)」。お酢が入っていてゆるい豆腐のように少し固まったスープに揚げパンのような油条(ユウティアオ)や干し海老、ザーサイなどの具がたくさん入っています。それから中国と欧米の文化がミックスしてチーズやハムが入った、もちもち食感の台湾の玉子焼き「蛋餅(ダンピン)」。そして餅米でにぎった具だくさんおにぎり「飯団(ファントワン)」。

日本人にも人気の「台湾」。親日家が多い、美味しい食べ物がたくさんといったイメージを抱く人が多いと思います。日本との民間レベルの交流はたいへん盛んですが、1972年から日本政府としては国交を断絶。そうした厳しく複雑な歴史背景のある台湾では原住民の文化に中国や日本、欧米の文化がミックスした多様な文化が育まれ、特に食べることを大事にする台湾では、朝昼晩とも外食することが一般的な台湾独自の豊かな食文化があります。

協力

Lai Wei Tzu

友盛貿易株式会社

葉 芝綺

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