Morocco





ムサンメン Msemmen
ホブスというパンがモロッコではよく食べられていますが、ムサンメンという四角いクレープとバグリールというパンケーキが朝ごはんにはよく食べられています。どちらもパスタと同じセモリナ粉が原料。ムサンメンはいろいろなものをのせてくるくると巻いて棒状にして食べます。バターとハチミツが一番人気。

バグリール Baghrir
モロッコのパンケーキ。小さい穴がたくさん空いているのが特徴です。朝ごはんに限らず、露天でも何十枚ものバグリールを重ねて売っていて気軽に食べることができます。

ミントティー Mint tea
モロッコでは家やカフェで一日に何度もミントティーを飲みます。中国から輸入したガンパウダーという小さく丸まった茶葉の緑茶にたっぷりのスペアミントとたっぷりの砂糖を入れて飲みます。







ベルベルオムレツ Berbereomlette
トマトと玉ねぎを煮込んだソースに玉子を後から落とすモロッコスタイルのオムレツ。タジンを使って作ることが多い料理。
スパイス Spice
市場にはスパイス専門店があり綺麗にスパイスが山盛りに盛られています。モロッコの家庭にはクミン、ジンジャーパウダー、パプリカパウダー、ブラックペッパーパウダー、シナモンパウダーを中心にスパイスが常備されています。

アルガンオイル
日本でもポピュラーになってきたアルガンオイル。アルガンの実の種からとれる貴重なオイルは古くからベルベル人に重用されてきましたが、近年美容効果などで海外からも注目されて貴重な輸出品となっています。


セモリナ粉を小さな粒にまとめた世界最小のパスタ。モロッコでは野菜や肉と一緒にタジンで煮込んで食べるのが一般的。モスクに行って礼拝する安息日である金曜日に食べることが多く、モスクでクスクスがふるまわれたりします。

絨毯を敷いた床に座って、取り皿なしで大皿から直接食べるのが一般的。左手はイスラム教で不浄とされているので必ず右手を使って直接食べます。イスラム暦の第9月はラマダン月とよばれ、約一ヶ月間太陽が昇ってから沈むまで何も口にしません。バグリールはラマダンの時期にとくによく食べられています。また断食明けには体に優しいトマトスープのハリラが好んで飲まれます。




モロッコの人は女の人も男の人も甘いお菓子が大好き。市場に行くといろんな形や味のかわいいお菓子がきれいに盛って売られています。

モロッコ王国は アフリカ大陸の北西に位置し、先住民族のベルベル人とアラブ人などが住んでいます。アフリカとアラブの文化にフランスやポルトガルなどヨーロッパの文化が入り交じり、現代のモロッコは多様性のある文化のクロスポイント。食文化にもそれが反映されています。
モロッコの旗
赤は預言者ムハンマドの象徴、緑の星はスレイマンという国家安泰の象徴です。
ベルベル民族 7世紀にアラブ人がやって来る前から住んでいた先住民族のベルベル民族。タジンやクスクスといったモロッコを代表する料理はもともとベルベル民族の料理でした。
ハラル イスラム教のモロッコでは、イスラム法で定められた食のルールがあります。食べても良いものが「ハラル」で、食べてはいけないものは「ハラム」とされ、豚肉やアルコールはハラムとして禁じられています。ただ観光客であれば、都市部でお酒を購入することができます。
国花はバラ。花が咲く5月には香り豊かなダマスクローズの収穫が一斉に行われ、ローズオイルやローズウォーター、ジャムなどに加工されます。

モロッコ王国 Kingdom of Morocco
☆ 首都:ラバト ☆ 最大の都市:カサブランカ ☆ 人口:約3,300万人 ☆面積:710,850㎢(日本の約1.9倍)
☆民族:アラブ人やベルベル人 ☆宗教: イスラム教スンニ派が多数 ☆ 言語:アラビア語、ベルベル語、フランス語等
☆政体:立憲君主制