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Bulgaria

ブルガリアは日本でも知られるヨーグルトの国。ブルガリアではヨーグルトを日本のようにそのまま食べる以外に、パイやサラダ、スープにデザートと様々な料理に入れて使います。日本ではヨーグルトに砂糖を入れますが、ブルガリアには砂糖を入れる習慣がありません。またブルガリアは西のローマ、東のトルコなどの支配を通して、様々な文化の影響を受けた食文化を持っています。

ブルガリアの国民食であり、お母さんの味バニツァБаница。うずまき型に焼いたパイです。ホウレン草やチーズが入ったもの、タマネギが入ったもの、おやつ用の甘いものなどがありますが、何れもヨーグルトが入っています。

メキツァмекицаはヨーグルト入りのさっぱりした揚げパン。ジャムのようなスラドコсладкоと一緒に朝ごはんによく食べます。

水切りしたヨーグルトにキュウリ、にんにく、ディルを入れたブルガリアの伝統的なヨーグルトサラダ。

お祝いや大事なお客さまを迎えるときは必ずポガチャПогачаと呼ばれるパンを焼きます。形はさまざまで、おしゃれに花の装飾を施したもの、生地を編んで焼いたもの、太陽をかたどったものなどなど。食べるときは蜂蜜とパプリカスパイス、チューブリッツァと呼ばれるブルガリア料理に欠かせないスパイスをつけていただきます。

朝ごはんにはたいていトマトとキュウリが並びます。ブルガリアの人にとって、それらはサラダではなく野菜という認識。ドレッシングなどがかかったサラダとは別のもの。

ムルサルスキーМурсалскиは国の保護のもと特別区域でしか栽培されていない貴重なハーブ。お湯をいれたグラスに枝をそのまま入れてかき混ぜて飲みます。

ボザБозаは小麦を発酵させた甘くドロドロしたドリンク。日本の甘酒のような飲みもの。

ブルガリアではヨーグルトのことをキセロ・ムリャコ Кисело млякоと呼びます。ヨーグルトはトルコ語。日本には1970年の大阪万国博覧会のブルガリア館ではじめて紹介されました。

タラトール Тараторはヨーグルトをベースにキュウリ、ニンニク、クルミなどを使ったブルガリアの伝統的な冷たいヨーグルトスープ。

朝ごはんにはバニッツアと塩味のヨーグルトドリンクアイリャンАйрянが定番。後味がとてもさっぱりしています。

バクラヴァБаклаваは薄いパイ生地をシロップ漬けにしたブルガリアの伝統的なデザート。

国旗があらわしているもの

白は平和とスラブ文化、緑は大地の恵みと自由、赤は国民の勇気を表します。

ブルガリアはヨーロッパ圏とイスラム圏の間、バルカン半島にある国。複雑な歴史的背景を持っていますが、伝統的な風習や民族衣装の文化を守ってきました。ロシアでも使われているキリル文字はブルガリアが発祥です。

マルテニッツア Мартеницаは老若男女ペットみんなおそろいの赤と白の糸で作った春のお守り。元気にいられますようにと腕輪や人形にしたマルテニッツアを家族や友人に贈り合います。春に渡り鳥を見たら、マルテニッツアを木に結びます。

ブルガリアのはおはようは「Добро утроドブロ・ウトロ」、よい朝という意味です。ブルガリアには地域ごとにかわいい刺繍入りの民族衣装があります。

1~3月にはクケリКукериが町中を踊りながらパレードし、無病息災を祈る伝統行事があります。日本のなまはげのよう。ふさふさのクケリ、かわいい。

香水や石鹸、クリームなどに使われるローズオイル用のバラがダマスクローズです。世界最大のダマスクローズの生産地である「バラの谷」はバラの栽培に適した奇跡の土地。主に輸出用に栽培されています。

ブルガリア共和国 ☆首都:ソフィア ☆面積:11.09万㎢(日本の約3分の1) ☆公用語:ブルガリア語 ☆民族:ブルガリア人(約80%)、トルコ系(9.7%)、ロマ(3.4%)☆宗教:ブルガリア正教82.6%、イスラム教12.2% ☆人口:732万人 ☆一人当たりGDP:7,307ドル(日本の一人当たりGDP:46,537ドル)

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